季刊 はたけ新聞

発行 みやもとファーム 宮本 茂昭 編集 はたけ新聞編集委員会

平成15年11月発行  みやもとファーム・耕す・育てる・楽しむ・食べる はたけ新聞 2003年秋号

農園の秋      宮本 茂昭
実りの秋になりましたが、いかがお暮らしですか?今ではあの暑かった夏の作業のつらさが、ほんのりとしたした遠い思い出になっていませんか・・・。
大根や蕪をはじめ、いろいろな野菜の収穫に忙しい時期になりました。早く収穫しないと大きくなり過ぎてしまう人もいるようです。今年の前半は長雨と日照不足でさんざんでしたが、後半の今はほとんど良い出来だと思います。今年のように、こんなにも気候の不順が続いた年も珍しいのではないのでしょうか。東北地方では日照不足でお米が不作でした。
私たちの農園ではトマト等の果菜類が、去年は食べきれないほど沢山出来たのに、今年は不出来でした。改めて天気の大事さが分かった年でした。私たちが自然と一緒に生活していることを実感すると同時に、農業を通じてこれを楽しんでいただきたいと思います。今年もそろそろ落ち葉拾いの季節になりました。有機肥料の畑で、つくる人だけが味わえる美味しい野菜をつくりましょう。来年はいい季節が来るよう祈願し、元気で楽しく野菜を育てていきたいと思っております。
野菜と一緒に心も体も成長     75番 田中 節子
私は障害児学級の担任をしている。障害児学級では作業学習を大切にしており、農耕はとても教育的な内容を秘めているので細々と取り組んできたが、農業の体験も知識もない私が石ころだらけの学校の畑で生徒と作るのはさつまいもやプランターで育てる葉物類であった。
そこで、体験農業塾が練馬で始まった時早速入門したのが加藤農園であった。電車を乗り継いで門を叩いてみて初めて知ったのは、農業の難しさ繊細さであった。それだけに収穫の喜びは大きかった。しかし、生徒と一緒にやるには遠すぎた。
そんな折、学校のすぐ近くの「みやもとファーム」が開塾することになり、クラスを挙げて申し込み、75番が長年の念願を叶えてくれることになったのだ。
用務主任さんが作ってくれたリヤカーをひいて長靴はいて畑にいくのを生徒たちはとても楽しみにしてくれた。収穫物は調理学習へとつながり、七夕流しそうめんの会、収穫祭、餅つきと年3回、併設のデイサービスセンターのおじいさん・おばあさん達をお招きして楽しい時間を過ごすことができた。自分たちが育てた野菜で作った料理のおもてなしに生徒の顔は誇らしげであった。鍬を振るう姿もあぶなかしかったのに、次第に様になってきた。泥のついた野菜を洗ったり、皆で分けるために数えたり、量ったり、配ったり、農耕は生徒の心も体も豊かに育ててくれました。
生徒に声をかけていただいたり、写真を撮っていただいたりしたことも大きな励みになりました。ありがとうございました。
残念ながら転勤により、勤務地が遠くなり、今は夫と二人で畑を耕しております。
農業週1塾生 24番 山田 良二
24番 山田 良二
「サラリーマン退職後は、自家消費程度の小さな菜園をしながら海や山に便利な所で暮らせたらいいな。そのためにも野菜の作り方をそろそろ準備しておきたいものだね。」と話していた3年前、妻より「抽選に申し込んだところ、運良く当ったよ。」の声があり、塾生になることができました。土作り・種蒔・育成・収穫・次への準備と一歩一歩指導を受けながら農作業を実体験できるため、「みやもとファーム農業体験塾」は初心者にとってピッタリです。また、都心から程近い練馬において1区画が幅2.6m×長さ12mもの広い面積を使い、年間約20種類以上の野菜作りをできることも大変魅力的です。
私はこれまで農作業をしたことはなく、もちろんクワなどの農具に触れたことも全くありませんでしたので、入塾して初めて耕したときは大変な感激と喜びを覚えました。以来、毎週末、妻と2人で自転車通塾しながら、教わったことや発見したこと・成育具合などの観察結果を家庭に帰ってから体験農業ノートに記録し、野菜作りの基礎を始めているところです。
昨年から新聞の天気予報図を切抜きして糊付してきたところ、季節とともに気温が着実に変化してゆく様子や、昨年と今年の天候の違いが比較できたことなど、今後なにかと参考になるのではと思っています。
また、収穫したジャガイモ・キュウリや枝豆・大根など、旬の新鮮野菜を産直ダイレクトに食べることができ、健康面でも助かっております。ジャガイモの白い花や雄花の咲いたトウモロコシの姿を鉛筆でスケッチしてみたりすると、普段気がつかない面白い形を発見したりすることがあり、これも楽しみの一つとなっています。
畑をひらひら舞う蝶や暑い夏のクワ入れ作業、初冬の畑にできた霜柱など、お陰様で季節の移り変わりも身近に感じることができるようになりました。
現在、白菜やネギその他多数の定められた秋野菜を妻と二人三脚で育てていますが、その生育状況から昨年よりも着実にじょうずになってきたと実感しており、また、週1回の畑作業が生活の大事なリズムとなっております。体験農園は5年間ですので、残り2年間でさらに腕に磨きをかけて将来に備えると共に、畑を通じた交流で生き生きとした充実の日々を過ごしてゆきたいと考えておりますので、宜しくお願いします。
私の園芸生活「花・果物そして野菜」  26番 石井 由美子
数年前、新聞を広げると社会人で園芸高校に通って勉強している人がいる、という記事が目に入り、私は早々、高校へ行き話を伺いました。とても興味深かったのですが、職場からは始業時間に間に合いませんでした。
がっかりしているところ、区報でみつけた「農業体験塾」の文字。迷わずすぐハガキを出し、「当選」。この日から花と果物に、本格的な野菜作りも加わり、私の園芸生活が始まりました。
花作りは自宅にとどまらず、職場まで広がり冷暖房がしっかりしている為、家では育たなかったセントポーリアが咲き、職場の雰囲気をやわらかくしてくれます。花好きが集まって、花の話が始まると尽きません。園芸仲間が増えていく事はとてもうれしく仕事の張りも出ます。また、毎年夏には高山植物に会いに行き、今年はお花畑で有名な白馬岳に登りました。可憐で高山特有の色鮮やかな花々は気持ちをホッとさせ、次への活力になります。
最近は、花も実もと欲張っています(ブルーベリーは紅葉も楽しめます)自己流ですが完熟のおいしさは格別です。特にイチジク。ぜひ採りたてを食べてみてください。きっと本当の味に出会えると思います。塾長の「東京でも作れるよ」の一言でブドウも植えてみました。果物の講習会も始まるといいのですが・・・・。
私にとって園芸の醍醐味は、種から育てることです。パンジーやペチュニア等、苗が園芸店に並んでいますが、ぜひ種からも挑戦してみてください。花が咲いたときの感動は何とも言えません。野菜では白菜や大根。花では経験できないスピードで大きくなります。あんな小さな種から・・・。この時期が一番ワクワクします。そして採りたてのおいしさ。最近は、朝露に濡れた野菜の観察と収穫が、休日の早朝の楽しみです。朝日を浴びれば健康にもいいです。この食材で食事を作り、食する事に幸せを感じます。花も果物も野菜も生き物です。この「植物たちの声」を聞き取れるよう勉強していきたいと思います。
初めての農作業体験   69番 宮下 明子
常々自分で立派に野菜を作って食べたいと思っていました。でも何をどうしていいか分かりません。プランターでキュウリやミニトマトなどを何度か作ってみましたが、まともなものが出来ませんでした。
今春農業体験塾があることを区報で知り、少しは野菜作りのノウハウが分かるかなーと思って早速応募し、運良く入れていただけることになりました。
説明会では塾長の話がとても楽しそうで、一つ頑張ってみようと思いました。ところが大変!初めてクワを持っての土掘りはなかなか思うように出来ません。また、種をまく床作りはトンボに振り回されている状況で、周りの方々の温かいアドバイスで少しは様になってきたでしょうか?
農作業の何もかもが初めてで、ジャガイモ、キャベツ一つ一つがちゃんと出来てくれるか心配でした。日に日に大きくなる野菜を見てワクワクする毎日であり、塾長や篠原さんの的確なご指導のもと、小松菜やほうれん草は食べきれないほど収穫でき、キャベツもちゃんと玉になりました。自分で作った野菜が立派にでき、食べられるなんて大感激です。
ジャガイモも立派なのができ色々に利用しました。トウモロコシもとても甘く美味しかった(トウモロコシは採ってから30分以内が一番美味しいから帰り際に収穫したほうがいいと教えていただきました。)トマトも赤くなるのが待ち遠しいほどでした。ナスがちょっと病気になってしまいましたが、篠原さんが適切な処理をしてくださり元気になりました。キュウリ、枝豆はビールの友となり、ピーマン、シシトウ、うるぬきニンジンは簡単ピクルスに、人参葉は佃煮と一つも無駄には出来ないと思いました。農作業の楽しさ面白さが少しずつですが分かってきたように思います。こんな新鮮で美味しい野菜をいただいて幸せを感じています。来年も頑張ります。どうぞ宜しくご指導願います。
簡単ピクルスの作り方
A  水 200cc
   りんご酢(穀物酢でも可) 200cc
   砂糖 60g〜100g(甘いほうがよい方)
   塩 20g
後でローレル2枚
唐辛子 2本

Aを一度煮立たせて冷まし、野菜を漬け込みます。野菜はキャベツ、キュウリ、大根、人参、ピーマンなど何でも結構です。2〜3時間後より食べられます。
家族揃って農業体験    12番 塚田 仙子
子供が小さいうちから土に触らせるのは良いと聞き、申し込んだ農業体験塾から当選のはがきが届きました。いざ始めてみると、さほど乗り気でもなかった主人が思いの外・・・。
特に夏のひと仕事(耕し)終えた後のビールの格別さに味をしめ、休みの日にはすすんで行ってくれるようになりました。子供たちはというと、喜んでついて行きたがりますが、肝心の畑の作業よりも虫捕りに夢中になっています。
今は暑い時期に一生懸命耕してくれた成果が現れるであろう大根の出来栄えを楽しみにしているところです。
カット:75番 田中さんの作品
カット:75番 田中さんの作品
カット:75番 田中さんの作品
つかだのりみ ちゃん(5歳)の作品
つかだこうた くん(小一年)の作品

発行責任者: 宮本茂昭
編集委員:  北川 公・谷口美砂子・西川一枝・野本秀夫・橋本やよい・森脇由利子・吉田菊野  (アイウエオ順)
印刷:     和田 政雄