発行 みやもとファーム 宮本 茂昭 編集 はたけ新聞編集委員会

平成15年3月発行  みやもとファーム・耕す・育てる・楽しむ・食べる はたけ新聞 2003年春号

季刊 はたけ新聞
農作業のはじめにあたって
みやもとファーム 宮本 茂昭
一年が経つのは早いですね。
もう、ジャガイモを植える時期になりました。周りはなんとなく春らしく感じられるこのごろですが、お元気ですか。
 三寒四温とはよく気象を表現したいい方ですが、この現象につれてまた今年の春がめぐってきました。
 講習のときにいつもお話していますが、昔からこの地では、お彼岸の頃から畑に出て種をまき始めます。私たちもこの3月21日より農作業を始めます。
 3年目ぐらいになると何をどうするかがなんとなく分かってくるみたいですが、1年しか農作業の経験のない人では、多くの方がどのように作業をしたのかすっかり忘れてしまったのではないでしょうか。講習を通じてまた一つずつ思い出し、楽しく作業に勤しんでいただきたいと思います。
 毎年のことですが、私はこの頃になると今年の天候はどうなるだろうと、どうしようもないことを真剣に考えて取り越し苦労をします。「種を蒔くこと」「苗を植えること」など毎年同じことをするのですが、毎年毎年、天候が違います。それにつれて野菜の出来も違います。それにつれて野菜の出来も違います。毎年と同じようにしたのにどうして今年はできないのだろうと苦い経験をした方もいたと思います。こうした気象判断を少しでも正しく行えるように、春の農作業を前にして気苦労をしているのです。去年は桜が早く咲いたように、暖かさが早く来ました。しかし5月の中旬から雨が多く、なかなか暖かくならなかったと記憶しております。今年はそんな気象にならなければいいなと祈っております。最後は神だのみです。4月になったら武蔵国御岳神社にお参りに行ってきます。では、この一年皆様と一緒に楽しく、時にはちょっと苦く?、がんばっていきます。
平成15年度 農園利用契約および説明会
3月1日、10時30分から光が丘区民センターにおいて、平成15年度みやもとファームの農園利用契約と農園利用に関する説明会が開催されました。練馬区役所都市農園係りの峯元氏は挨拶の中で「農園事業の一環として区が支援を行っています。都市の中で農業体験と収穫の喜びを味わっていただきたい」と述べていました。宮本塾長からは特に農作業の安全について注意があり、「気づいた危ないことが多々ありますので、利用上の注意をよく読んでください。子供の農作業体験を歓迎しますがお子さんの安全には充分気をつけてください」と話していました。
またファームに置いてあったハサミや包丁が行方不明になっています。土に埋まってしまうと大変危険ですので、今年からそれらを置きません。各自でご持参願います。
今年の年賀状 ♯96 小川一總

 ここ数十年来、私の年賀状は味も素っ気もないものです。近年、本文はプリントごっこからパソコンのカラープリントに、宛名がワープロの明朝体から筆書体に変わった程度です。しかし、今年は少し変化をつけてみました。と言っても、本文の中に次の一文を加えただけですが。
   昨年の成果:農業体験塾二期目
            葱と茄子、上出来。
   今年の目標:農業体験塾三期目
            トマトと人参、品質向上。
              (注:二期目、三期目は私にとってのものです。二年目に入塾しましたので。)
 昨年の葱は数本40センチを越える上出来で、篠原さんから褒められました。何せ、毎週毎週移植ごてで丁寧に土上げしましたのですから。茄子はみなさんも上出来だったのではありませんか。
 しかし、人参は失敗しました。皆さんと同じように2列種まきしたのですが、偶々、事情があって1週間遅れで蒔きました。
その所為か成育が遅く、ウル抜きの時になっても漸く芽を出したばかりでした。ウル抜きするのが可哀想と思い、来週来週と成長を待っていましたが、結局5センチにも満たないひねこびたものしかできず、改めてウル抜きの大切さを知りました。家内からは、「思い切りが悪いからよ」と馬鹿にされています。
 トマトも難しいですね。脇芽を摘んだつもりで、一週間後に行くと、頼みもしないのに立派に成長しています。おいしいものを作るには、脇芽摘みと適当な摘花が必要ではないかと思っています。真夏の世話は大変ですが、出勤前の早朝農作業も気持ちの良いものです。今年の年賀状の小さな変化には、ささやかな反応がありました。石川県小松市にいる友人から電話があり、「リストラで農業関係の新規事業でも始めたのケ」と聞いてきましたので、みやもとファームのことを説明し、彼の勘違いに二人で大笑いしました。
 今年も塾生活が始まります。南西の一番端っこでノロノロと作業してますので、ゴミ捨て場に来られたついでに、お声をかけて下さい。幼稚園以下のお子さんに声を掛けていただくのを、一番本人が喜びますので。
 塾長はじめ篠原さんや皆さん、今年もよろしくお願いします。
私の畑体験 塾生を手助けしてきたお友達から投稿

 私の畑との出会いは、友達とのおしゃべりからでした。「一緒にやらない?」「え!楽しそう、手伝わせて!」ガーデニングブームにのっかり、数年前からマンションのベランダでささやかながら、ハーブやちょっとしたプランターでできる野菜を育てていた私も畑の土の素晴らしさにはビックリでした。
 また、いちから農作業のすべてを丁寧にお手本つきで教えてくださる宮本塾長のお陰で、季節の野菜がこんなに立派に育ち、おいしく食卓にのぼり、子供たちがパクパク食べるなんて、とてもステキなことだと感じました。我が家の息子は7才と5才の2人、もともと何でもよく食べて体も大きいのですが、畑に携わるようになってからは、本当にたくましくなりました。夏には畑で実ったトマトやきゅうりをもいでその場でパクパクポリポリ!
 そして泥にまみれての作業の手伝いや遊びの中で虫たちとの遭遇や木の実拾い、野菜の成長と一緒に彼らも気持ちよくおおらかに育ってくれたように思います。
 また、大人の私たちでさえも、小さい芽の心配や成長の嬉しさとともに、いつしか、ずっぽりと畑生活にのめりこみ、疲れていても無心で土と関わっていると、すっきり爽快な気分まで味わえるようになりました。
 私を畑に誘ってくれた友達をはじめとした畑仲間とのお付き合いもとっても楽しく、恒例の畑での飲み会(?)も本当にステキな一日でした。
 お天気を気にしながらの、暑い日、寒い日の作業は大変ですが、友達と交代でできたこともありがたく思います。
 こんな楽しい経験は他では味わえないと思いながら、とても残念ですが、色々な事情により我が家は畑生活に終始符を打つことになりました。
 貴重な経験を本当にありがとうございました。
そりゃあ自然に育った野菜と無理やり作った野菜じゃあちがうんだ!!
                                             (2.26 宮本塾長と懇談:編集委員)
農作業は彼岸にはじまる
 新しい一年のはじめの仕事はお彼岸から始まる。冬の長ネギの種も蒔いて苗作りをします。去年11月下旬に蒔いたキャベツの苗が順調に育っています。バジルとパセリの苗作りも試しにやっています。他のものは3月に入ると苗屋さんに頼んで作ってもらいます。苗はちょっとでも目をはなしたすきに失敗したら全滅となってしまうから、いつも見ている人がいないとできないんです。
夏の野菜への期待
 夏野菜は肥料よりも温度で育っちゃうんです。昨年は雨と低温障害により、どこでもキュウリがだめだった。しかし、水を好むナスがいい。成長期のトマトは3日置いたらどれが本筋でどれが脇芽だかわからなくなる。キュウリはよくできれば毎日収穫すべきです。トウモロコシ、枝豆はかたくならないうち、未熟なくらいにたべるのがいい。なんといっても露地植えのトマトですね。トマトの香りがあって美味しいですね。
 ニンジンの種は小さくて軽いから上から押さえるようにしてやるといいね。雨に流されないように雨除けをした方がいいね。ネギを植えるときは、苗の大きさを合わせて植えよう。そして土をあまりかけないこと。ネギの根がかぶる程度でいいんですよ。決して襟元までかけないことです。

 そりゃあ自然に育った野菜と無理やり作った野菜じゃあちがうんだ。点滴しながらあと少し生きていればいいだけの野菜じゃあ美味しくないよね。
(懇談を終わって編集委員一同は、一番美味しい時に食べることが大事なことだと思いました)
この指とまれ
来る5月25日(日)の青空懇親会の時に、野菜たちにも聞かせながらチョットしたコンサートをやりたいとおもっています。
ご自分で演奏されるのもいいし、誰かを連れてくるのもいいです。ご連絡ください。♯39 西川
お知らせ
4月19日(土)15時30分から16時30分まで光が丘図書館利用者の会の皆様を対象にして『みやもとファーム青空教室』が開かれます。(雨天中止)
場所:畑の掲示板の前
内容:宮本塾長の「農業の話」
土木工事をしました
みやもとファームの南西側区画の地面が周辺より低くなり、水はけなどに影響がでますので、ボランティアの人たちが畑の南端に溝を掘り(写真)、その土で低い部分を補修しました。この部分には改めて堆肥を入れなおし、耕耘機をかけて均一な区画ができあがりました。
発行責任者: 宮本茂昭
編集委員:  北川 公・谷口美砂子・西川一枝・野本秀夫・橋本やよい・森脇由利子・吉田菊野  (アイウエオ順)
印刷:     和田 政雄

カット描画 宮本 知枝さん
説明会の様子 ♯1 北川さん撮影
春を待つみやもとファーム (2003年2月)